好きなことを仕事にする自分軸:個人事業主のミッション

好きなことを仕事にする自分軸:個人事業主のミッション

「好きなことを仕事にする」「好きなことで生きていく」
そんな想いから起業される起業家あるいは個人事業主がどんどん
増えてきています。

特に女性起業家は「好きなことを仕事にする」ことに強い関心が
あるように思います。
そして起業塾などで学び、発信をくりかえし…
成功される方はそれでいいのですが「私は何がしたかったのだろう?」と
自分軸が分からなくなって、迷い疲れてしまう方
も多く見てきました。

「好きなことを仕事にする」ってそんなにビジネスの世界は
甘くないよね…

ごもっともですが、「好き」がないと情熱が続きませんね。
「好き」や「得意」は特にスタートアップにおける強力な武器となります。
どうやったらその武器をビジネスに正しく活かせるのでしょう?

「一体何の仕事をしたくて起業したんだろう?」などと悩む方はミッションを見直そう

こんにちは、
ミッション発信コンサルタント兼ライターの多田百合惠です。

「ミッション大全」ではGoogleパナソニックといった大企業や
オリンピックのミッションを取り上げてきましたが、実は小さなビジネスを
行う中小企業、さらにいえば個人事業主ほど実はミッションを定めるべき!
そう私は思ってます。

ミッションと自分軸というのは非常に密接です。
ミッションが曖昧なまま、成功している方の表面をモデリングした結果
小手先のテクニックにどんどん迷ってしまい、自分の発信に追いつめられ
最後には起業を挫折する、そんなケースも残念ながら多いです。

今回は、好きなことを仕事にするために必要な自分軸、そして個人事業主の
ミッションをどう作っていくべきかをお話していきます。

1「好きなことを仕事にする」のワナ

1.1 「好きなこと」を深掘りしているか?

分かりやすいように、例を挙げてみましょう。
とある女性起業家がいたとします。

彼女の趣味は、アクセサリー作りでした。
アクセサリーを作って、それをバザーなどで売ったり、人にあげて
喜んでもらえるのが楽しくて、いつしか趣味を仕事にしたいと思うように
なりました。

あなたが彼女ならどうしますか?
いきなり仕事にするといっても、どうしたらいいのか分かりません。
起業に関する情報をきっと集めようとするでしょう。

本を読んだり、検索したり…
そうして、たまたま目に入った起業塾の広告、あるいは他の起業家の
発信を見て、「これだ!」と思い、自己投資としてまとまったお金を払い
学びに行くことにしました。

さて、彼女はうまく起業家として成功するでしょうか?

いきなり起業塾に自己投資か。嫌な予感がするね…

ここで一つデータを示しましょう。
開業後、3年生き残れる個人事業主は38%と言われています。

このデータは中小企業庁による2005年の中小企業白書なので、正直古く
かつデータの信憑性は帝国データバンクなどの数字と比べると検討の余地が
ありますが、「起業しても失敗する可能性は高い」のは間違いないでしょう。

あなたが目指した「起業」はどんな未来だったのでしょうか?

失敗はしたくない。
だからこそ、起業塾に行き、自己投資として先に学ばないといけない。
それは理解できるのですが、ではなぜ多くの起業家は失敗するのでしょう?

個人事業主としても届け出を出さない方々がいることを思えば、陰で
起業を断念された方は数字よりも多いと考えられます。

1.2 起業におけるメンター選びのワナ

起業塾はビジネスですし、例えば「月商100万円を達成させた人数××人!」
というように華々しい数字を掲げて集客しますよね。

ただここで冷静になっていただきたいのですが、
起業って継続して売上げを上げていくことの方がよっぽど大変なのです。

例えばですが
「起業して××年継続して月収××円以上売り上げている人数○○人」
といった長期的な実績を広告としている起業塾、見たことがありますか?

私が知る限りはほとんどありません。
起業を志す方々にとっては地味な数字になりますしね。

※余談ですが、「月商」と「月収」も全く違います。
 違いが気になる方は、こちらのサイトなどが詳しいです
 数字のトリックに騙されない知恵は必要ですね。

かくいう私も数字のトリックに気づかないまま、起業塾で痛い目を見た
張本人でもあるのですが、その話はまたいずれいたしましょう。

ビジネス初心者にとって、メンターの教えは全てといってもいいくらいの
影響力を持ちます。
起業を志す方々は何もわからないからこそ、素直に行動しようとします。

言われたままに、毎日SNSを投稿して、ブログを更新して…
誰のために、何のために、どんな価値を提供するために、それを行うのか?
きちんと「地図」を描いて、発信していますか?

そもそも、地図を描いて、商品やサービスを創り、お客様の声を聴き
リサーチや学びを重ねて、修正をくり返していますか?

全てがメンターの言われるままに思考停止して動くのなら、
それは起業の意味がないですよね。

結構、起業を志す人達にはきついこと言うねえ

早い段階で知っておく方が、軌道修正が楽です。
そして失敗するならした方がいいとも思っています。

致命傷にならないくらいの失敗をたくさんして、行動と修正を重ねていく方が
確実に成長しますし、お客様に提供できる価値が増えていきます。

超優良企業「キーエンス」の創業者だって、実は2回会社を倒産させているのです…

どう失敗していくかも自分で選べること。
それが一番の起業の楽しさでもあるのだと、私も後で気付きました。

失敗を価値ある学びとしていくためには、自分の軸をもって
挑戦していくことがとても大事です。
仮説を立て、行動し、見直して修正するPDCAのサイクルですね。

やみくもな挑戦や失敗からは得るものが少ない。
だからこそ、自分の軸をもってほしい。それがミッションとも関連します。

2 個人事業主の自分軸とミッション

2.1 起業で自分軸を持つとはどういうことか?

「好きなことを仕事にする」ために起業仕様とする方の自分軸は、
「好き」を深掘りするところから始めるとよいでしょう。

先に例を挙げた趣味のアクセサリー作りで起業したい女性起業家なら
彼女の好きはどこにあるのか?を考えましょう。

  • アクセサリーをとことん自分の美意識で細かく創るのが好き
  • ファッションと組み合わせてご提案するのが好き
  • お客様が喜んでくれることを考えながら作業に没頭できるのが好き
  • 色んなブランドのアクセサリーを参考に作れるのが好き
  • 好きな石やビーズを扱えるのが好き

あくまで例ですが、「好き」には色んな要素があります。
自分の内側を内観していく好きの掘り下げ方もあれば
お客様や関わる人達との関係など外側から好きの掘り下げも出来ます。

内側を見つめる「好き」の掘り下げは、自分の強みなどの発見であり
アイデンティティを言葉にしていくプロセスです。

「あなたはどんな人なのですか?」の答えですね。

外側を見ていく「好き」の掘り下げは、社会をどうしていきたいかであり
ミッション・ビジョン・バリューを言葉にしていくプロセスです。

「あなたの好きを、どうしてあなたが仕事にしないといけないのですか?」
「あなたの好きでどんな未来を創り出していきますか?」
「あなたの好きを仕事にするなかで、大事にしていきたいものは何ですか?」


アイデンティティの問いに対する答えを鑑みつつ
上記の問いにつていも考えていくことで、あなたは何を本当に仕事にすべきか
見えてきやすくなります。

2.2 個人事業主が持つべきミッション・ビジョン・バリュー

今回は例を語っていきます。ご自身の場合はどうかな?と自分の例に置き換えて
考えていただくとよいでしょう。

趣味のアクセサリー作りで起業するAさんはそれぞれの問いと向き合った結果
こんな答えを出しました。

Q「私はどんな人?」
A「家族が好きで、家で出来る仕事だと家族に関わる時間が増えるから
 うれしいと感じる。こだわりを持って作品を作るので、本当に気に入った
 お客様にだけ提供できたら幸せと感じる」

Q「あなたの好きが創り出す未来は?」
A「自分の美意識を尊重できる人たちを日本の当たり前にする」

Q「どうして自分の好きを、私が仕事にしないといけないの?」
A「家族を大事にするあまり、自分が美しいものが好きということをずっと
 がまんしてきた。大事なものを全部大事に出来る生き方を選びたい。
 主婦でも美しくあることを楽しめる、それを私が示したい」

Q「好きを仕事にするなかで大事にするものは?」
A「家族との時間、作品を美しくするためのこだわりを徹底すること」

もし上記のような答えが出てくるなら、まず商品の安売りはありえません。
売り方、伝え方が変わりますし、どう発信するかも見直しが必要ですね。
メンターとすべきは、あなたの価値観や描く未来をきっちり理解し、同じ方向を
見てくださる成功者の方から教えを乞い、習うべきでしょう。

確かに、ミッションなどが軸として定まると売り方や
発信方法が変わるんだね

上記はあくまで例ですが、「何をどう発信すればいいのだろう」という方は
ぜひご自身のアイデンティティと、ミッション・ビジョン・バリューを
言葉にして見定めてもらえればいい
と思います。

3 まとめ

それでは、まとめをいたしましょう。

  • 起業は単発の売上げを出すことより、継続することを意識して
    失敗を経験することも考慮した上で、メンターを選ぶ。
  • 自分がどんな人か?(アイデンティティ)
    なぜあなたがその仕事をしないといけないのか?(ミッション)
    その仕事でどんな未来を創っていくのか?(ビジョン)
    その仕事をするなかで大事にしたいものは何か?(バリュー)
  • 自分のミッション・ビジョン・バリューを大事にできるメンターを選ぶ。

起業は、「あなた自身を大事にすることでもある」と私は思います。
ミッション・ビジョン・バリューはあなたの心の声でもあります。

ぜひ迷うなら、自分の心の声を聴き、ビジネスの方向性を言語化しましょう。
お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。

お読みいただきありがとうございました!

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