優良ホワイト企業ランキング1位パナソニックのミッション

優良ホワイト企業ランキング1位パナソニックのミッション

どうせなら「優良(ホワイト)企業」と認められる会社を
経営していきたいよね~

企業を経営する方が、最初からブラック企業を志すことはあまりないでしょう。

ホワイト企業とは何か?
「社員の待遇」「福利厚生」「社内環境」が充実しているため、
従業員が働きやすく、離職率が低い会社

と一般的に言われています。

当然、人材が集まりやすく就活のランキングでも上位に上がる傾向にあります。

年収ランキング発表に基づくと、優良(ホワイト)企業ランキング
2019年最新版の1位は、大阪の電気機器メーカー「パナソニック」

パナソニック:Panasonic が2019年最新データでは優良ホワイト企業1位

ホワイト企業を実現するためには、健全な経営が不可欠であり、
経営の軸としてやはりミッションが重要と言えますが、さてパナソニックの
ミッションは何でしょうか?

というわけでこんにちは、
ミッション発信コンサルタント兼ライターの多田百合惠です。

今日は優良ホワイト企業ランキング(2019年最新版)1位の
「パナソニック」のミッションを分析してみたいと思います。

1.パナソニックのミッション

1.1 ブランドスローガンからミッションを分析する

パナソニックは自社のミッションをブランドスローガンという形で
次のようにサイトに掲げています。

パナソニック:Panasonic が掲げるブランドスローガンとしてのミッション(HP画像)
©パナソニック株式会社

A Better Life, A Better World
私たちパナソニックは、より良いくらしを創造し、世界中の人々の
しあわせと、社会の発展、そして地球の未来に貢献しつづけることを
お約束します。

パナソニックのブランドスローガンより

これがパナソニックが自社の使命としていることです。

パナソニックは電気機器メーカーですが、提供している商品は電気機器ではなく
商品が創造する「より良いくらし」であり、それが「世界中の人々のしあわせ」
そして「地球の未来」につながっていると言うメッセージです。

英語のミッションに、Life(くらし)とWorld(世界)というキーワードが
クローズアップされていることからも明らかでしょう。

「くらし」や「しあわせ」をひらがなで表記している点も注目しましょう。
より柔らかな印象を与えますし、子どもも対象に含まれていると感じます。

ミッションが描かれた背景にも、アジア人と思われる家族の笑顔の写真が
使われています。日本かどうかはあえて分からないようになっていますね。

メッセージを向ける先は世界、特に現状はアジアに戦略の焦点を
あてているのでは?と考えられます。

ブランドスローガンの画面だけで、ミッションの
分析がここまで出来るんだね

言葉だけではなく、デザインなどの視覚効果を含めて分析する習慣をもつと
色んな気づきが生まれてきます。

1.2 社長のメッセージからミッションを分析する

サイトの中では、ブランドスローガンのすぐ下に「社長のメッセージ」が
掲載されています。

代表取締役社長、津賀一宏氏の言葉を一部抜粋いたします。

これまでの100年、パナソニックは、「事業を通じて世界中の皆様の
『くらし』の向上と社会の発展に貢献する」ことを基本理念とし、
あらゆる活動を行ってまいりました。今後も、私たちはこの理念に
基づき、お客様のくらしに寄り添いながら更なるお役立ちの創出を
目指してまいります。

…中略…

お客様のより良いくらしを実現するためには、目に見える「製品」
だけでなく、エネルギーやサービスの進化といった
「目に見えない」領域でのお役立ちが不可欠となっております。

私たちはこうしたお客様や社会からのご要望に、より丁寧に向き合い、
培ってきた技術力・ものづくり力を磨きながら、絶えず、お役立ちの
追求のために進化し続けてまいります。

パナソニック:Panasonic 社長のメッセージより

「お客様のくらしに寄り添いながら更なるお役立ちの創出を目指」す
というミッションを土台とした上で
「『目に見えない』領域でのお役立ち」とも向き合っていくという
企業ビジョンを掲げている
のがメッセージからも分かりますね。

1.3 創業者松下幸之助の綱領からミッションを分析する

パナソニックの経営理念を語る上で、創業者である松下幸之助を外すことは
できません。

サイトにも「 ブランドスローガン“A Better Life, A Better World”は、
創業者・松下幸之助氏が定めた綱領を、現代向けに、端的に表現したもの」と
明記されています。

産業人たるの本分に徹し社会生活の改善と向上を図り
世界文化の進展に寄与せんことを期す

創業者・松下幸之助氏の綱領より

松下幸之助氏の綱領でも「社会生活の改善と向上」(=より良いくらし)
「世界文化の進展」(=社会の発展、地球の未来)が軸ですね。

創業者の掲げるミッションが企業全体にどれだけの影響を与えるかを示す
好例だと言えるでしょう。

やっぱり経営者たるものミッションをもたないと…

ミッションをきちんと言語化し伝える重要性を、松下幸之助氏は
ご存じだったのでしょう。

2. パナソニックのビジョン・バリュー

2.1 技術10年ビジョンからビジョンを分析する

では、パナソニックのビジョンは具体的にはどのように示されているか
分析してみましょう。

パナソニックは、技術10年ビジョンとして研究開発の方向性を
IoT/ロボティクス領域とエネルギー領域に注力することをサイト
明言しています。

パナソニックは、ミッションをもとに「目に見えない」領域でのお役立ちを研究している

詳しくは、パナソニックのサイトを見て頂ければと思いますが
領域は多岐にわたります。

電気機器メーカーと捉えるとパナソニックの経営戦略、そして業界全体の
動向は見えてきませんね。

2.2 行動基準からバリューを分析する

パナソニックのバリューについても考えていきましょう。

パナソニックでは「行動基準」として細かく価値観が示されているのですが
徹底して基本は経営理念であり、松下幸之助氏の綱領であるとされています。

2008年に社名変更およびブランド統一を機に制定され、Panasonicブランドの
目指す姿と企業の社会的責任(CSR)が求められている社会の中で、企業として
全社員でのグローバルな共有を図っている。

そうサイトには書かれています。

ちなみにサイトURLを見てみると
https://www.panasonic.com/jp/corporate/management/
【code-of-conduct】/list.html

code-of-conduct、意味としては経営や行動のきまりごと、
といったところですが、codeは類義語のruleと違い、罰則もあるような
法的規則といったニュアンスがあります。
それだけこの行動基準を企業として守っていきたい姿勢が伺えます。

ミッション・ビジョン・バリューを定めることは社会的責任(CSR)を
果たす上でも大きな意味を持ちます。
「どのように企業としてCSRを果たすのか?」という答えだからです。

そして定めただけでは不十分で、経営者から新入社員にいたるまで企業全体で
「共有」されることが必要なのです。

むむ…まずはミッションを言語化しないと始まらないなあ

ミッションの言語化、そして共有するのが困難であれば
専門家の手を借りるのも一案です。お問い合わせはお気軽にどうぞ。

3. まとめ

では、まとめといきましょう。

  • パナソニックのミッション「 A Better Life, A Better World 」
    くらしと世界に貢献する企業として打ち出しており、創業者の綱領が
    大きく影響している。
  • パナソニックのビジョンとして、ミッションを元に、「IoTやAI、
    エネルギーといった見えない領域の技術開発に注力をしていく」。
  • パナソニックのバリューとしては、詳細に「行動基準」が定められ
    企業内での共有が図られている。

パナソニックが優良(ホワイト)企業ランキング1位である理由として
ミッション・ビジョン・バリューが明確かつ創業者松下幸之助氏の理念を軸に
企業内で共有がなされていること
も大きいと考えられます。

軸があるからこそ、企業努力の方向性がぶれないのです。

ただ、そんなパナソニックもかつて企業理念を見失い、7500億以上の赤字を
2012年および2013年と2年連続出した時期がありました。
現在はV字回復を遂げていますが、企業存続の危機だったのです。

企業のトップの「想い」がいかに経営に影響を与えてしまうのか。
ミッションを定め、ぶれずに経営することがいかに重要かつ困難か。

気になる方はこちらの書籍などでより学びを深めてみて下さいね。

お読み頂き、ありがとうございました!
感想などいつでもお待ちしています。

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