働きがいのある企業ランキング1位Googleのミッション

どうせ企業で働くのなら、「働きがいのある企業」を選びたい。
それが多くの方の本音だと思います。

Openwork(旧Vorkers)発表の「働きがいのある企業ランキング2019」
ご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか?

2019年の働きがいのある企業ランキング1位は「グーグル合同会社」

GAFAの1画、Googleが日本でも働きがいのある企業1位として評価されている。

ランキングにある社内評価を見ると「非常にフラットな組織体制」や
「社員それぞれのバックグラウンドや個性、アイデアを尊重する文化」に対して高い評価が寄せられています。

どうして企業ごとに、組織体制や社内の文化が違うのでしょう?
その違いを知る重要なキーとなるのが「ミッション」なのです。

え、そうなの?
グーグルの「ミッション」ってそういえば知らないな…

というわけでこんにちは、
ミッション発信コンサルタント兼ライターの多田百合惠です。

今日は、働きがいのある企業ランキング1位
Google合同会社のミッションを分析してみたいと思います。

1 グーグル合同株式会社のミッション

1.1 日本語からミッションを分析する

グーグル(Google)は自社のミッションを次のようにサイトのトップ
掲げています。

Googleがトップで掲げる自社のミッション
©グーグル合同会社

Googleの使命は、「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて
使えるようにすること」であり、彼らのビジネスはミッションに基づいて
展開されています。

Googleのビジネスの全貌は、ネットだけではとてもつかみにくいので
知りたい方は、ぜひこちらの書籍をおすすめします。
Googleのミッションを頭に入れてからサービスを考えると、壮大な計画が
世界規模で成されていることに気付きます。

ミッションはロゴのデザインにも表現されているのか…

デザイン面では、上記のミッションの文字にはGoogleのロゴカラー
青・赤・黄という色の三原色に加えて、「Googleはルールにとらわれない」という哲学を示すための緑色が用いられています。

基本の三原色に該当するのは、「情報」「整理」「使える」
これらの要素は全ての基本であり、Googleには必須ということを意味しているのかも知れません。

そして「ルールにとらわれない」緑に該当するのが
「世界中の人がアクセス」の箇所です。

「世界中の人がアクセス」できるようにするためには、「ルールを超えていく」
そんなGoogleの企業理念が意図されていると推察できます。

企業ロゴなどもミッションの視点から分析すると意外な発見がありますね。

1.2 英語からミッションを分析する

ではグーグル合同会社の本家というべき、アメリカGoogleの英語ミッションも
合わせて分析してみましょう。

Googleのアメリカ本社の英語版ミッション
©Google

Our mission is to organize the world’s information and make it
universally accessible and useful.

これがGoogleの英語本来のミッションです。
特に注目頂きたいのが、organize と information の単語の使い方です。

organize は日本語だと「整理する・準備する」なのですが、類義語だと
Arrangeもあります。なぜGoogleは「organize」を選んでいるのか?

organizeとarrangeの違いは、こちらのサイトに詳しく書かれていますが
引用させていただくと

arrangeの「整理する」は
順番通りに並べて整理するという感じです。

organizeの「整理する」は
汚かったり乱雑だったりする状態から
整理してきれいにする
というのがあります。

…中略…

「準備する」もorganizeは効率的
行動できるような「準備する」になります

「お役立ち英語情報」より

さらに英英辞典でorganizeを調べると
“to do or arrange something according to a particular system
(特定のシステムに応じて何かをなす、あるいは整える)

「効率」と「システム」というキーワードをGoogleのビジネスで考えると
単なる「整理する」を目指しているわけではないことが見えてきます。

さらにinformationについても考えてみると「情報」を意味する単語ですが
類義語として、dataやintelligenceがあります。

この3つの単語の違いについては、こちらの記事に詳しく解説されています。
引用させていただくと

・インテリジェンス :価値のある情報
・インフォメーション:意味のある情報
・データ      :存在する情報

日本サードパーティ株式会社の記事(2017-04-05)より

という定義がされています。

Googleのビジネスはミッションから考えると
「意味のある情報」を集め「価値のある情報」として利用者が活用するための
基盤として世界中からアクセスできるシステムとして整えるということ

と考えられます。

英語の意味なんていちいち考えないよ…

というご意見もごもっともですが、日本企業でも海外に発信するために
日本語のミッションに合わせて英語のミッションを掲げている企業も
多数存在します。

彼らがなぜその単語を用いているのか?
英語の分析もしていくと、さらに企業の経営戦略が見えてきますね。

2 グーグルのビジョンとバリュー

2.1 グーグルのビジョン

では、グーグルのビジョンも簡単に見てみましょう。
グーグルのビジョンは、過去にはこのように掲載されていました。

「1クリックで世界の情報へアクセス可能にする」
(To provide access  to the world’s information in one click.)

Googleが描いてきた未来図はミッションをもとに描かれている

このビジョンに向かって、Googleは明確に行動してきた結果が
今であるのは間違いないでしょう。

ただ、ビジョンは都度見直されていくものであり、Googleは
革新を続けています。

明確にWEBなどでは公開されていないようですが、
the Alphabet annual report for 2018にはこのような記載がされています。

We continue to look toward the future and continue to invest for the long-term. As we said in the original founders’ letter, we will not shy away from high-risk, high-reward projects that we believe in because they are the key to our long-term success.

Google the Alphabet annual report for 2018 を抜粋

簡単に概要を訳すと「Googleは未来のために長期投資をし続け、リスクは
高くても高い報酬が得られるプロジェクトを敬遠しない。なぜならば、
それが長期的な成功の鍵であると信じているからである」
ということですね。

Googleのビジネスの全体像を知りたい場合は、ぜひ
こちらの書籍などで学ぶことをおすすめします。

彼らのビジョンをより深く研究するのであれば、英語サイトです
こちらの洞察が非常に興味深いです。
より学びを深めたい方はぜひご参照ください。

2.2 グーグルのバリュー

Googleのバリュー(価値観)を示すものとして、
「Googleが掲げる10の事実」があります。

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能します。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

Googleのバリューを表す文章発信ですね。
このバリューが特に、従業員にとって「働きがいのある企業1位」である
理由につながっていると考えられます。
もちろんミッションやビジョンとは密接に関係していますね。

詳細はぜひ、Googleのページをご覧頂きたいのですが、一点だけ。

ページのURLをチェックいただくと
https://www.google.com/about/【philosophy】.html?hl=ja
となっていることにお気づきいただけるでしょう。

philosophyとは「哲学」のこと。
企業経営とからめた場合は、「経営理念/企業理念」を指します。

この「Googleが掲げる10の事実」はミッションと並んで、彼らの
ビジネスの理念そのものだと、実は主張されているのです。

URLの名前にも、工夫があるのか…
今度から他のホームページもチェックしてみるよ!

大企業ほどミッション・ビジョン・バリューはこだわりぬいて策定しています。
ぜひ研究してみて下さいね。

3 まとめ

では、まとめといたしましょう。

  • Googleのミッション
    「 世界中の情報(information)を整理(organize)し、世界中の人が
    アクセスできて使えるようにすること」
  • Google のビジョン
    「未来のための長期投資をし、ハイリスクで高い報酬のプロジェクトにも
    長期的な成功のために取り組んでいく」
  • Googleのバリュー
    「Googleが掲げる10の事実」をご参照下さい。経営理念そのものです。

Googleのミッションとビジョン、バリューはいかがでしたか?
社員の方々はもちろんビジネスにおけるパートナー、そしてサービスを通じて
私たちユーザーにも体現されています。

GoogleをはじめとするGAFAのミッションは、世界の情勢に大きく影響します。
ぜひ今後ともチェックしておきたいですね。

お読み頂き、ありがとうございました!

企業とミッションカテゴリの最新記事