ミッション・ビジョン・バリューとは何か?|用語定義

ミッション・ビジョン・バリューとは何か?|用語定義

最近、いろんな企業がミッション・ビジョン・バリューといった
言葉を用いて、経営理念や経営ビジョンを打ち出しています。

なら、いざ自社のホームページにもミッションやビジョン、バリューを
打ち出してみよう!としても、いざ言語化しようとするとまとまらない…

そもそも、ミッション、ビジョン、バリューと言われても
横文字だし、意味がイマイチ分かってないんだよね …

もし、あなたが似たようなお悩みをお持ちなら、この記事を読むことで
言葉の使い分けをはっきりさせることができるでしょう。

こんにちは
ミッション発信コンサルタント兼ライターの多田百合惠です。

この記事は一番ややこしい言葉の定義を書いてみました。
自身のビジネスの「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を決める前に
ぜひ言葉の定義を振り返ってみて頂ければと思います。

1 「ミッション」とは何か?

1.1 ミッションの定義

まず、ミッションとは何か?
英語ではMission。使命や役目、任務、天職を意味する単語です。

企業や学校、団体におけるミッションも同様で
「あなたの組織は何のために存在しているのですか?」
という問いに対する答えとなります。

突き詰めていけば、経営者あるいは従業員一人一人に対し
「あなたは何のためにこの組織で働く(学校なら学ぶ)のか?」
を問うことでもあり、もっと言えば
「あなたは何を成すために生きるのか?」
という根本的な人生の意味への問いにもつながります。

ミッションは社会に対する使命であり、個々に存在意義を問うもの。

1.2 ミッションを定め、浸透させる意味

ミッションを定めて発信し、内外に浸透したらどんな効果があるでしょうか?

外部に対しては、お客様やパートナーに対し「どういう存在意義を果たすか」
明確になります。
社会に果たす責任や提供する価値が発信されることによって、
企業のイメージが高まっていきますし、ブランドを築くことにもつながります。

企業のミッションに対して好感を持って下さったお客様はファンになります。
ファンは、商品やサービスの機能よりミッションに魅力を感じて、購入を
決めるので、競合の同業他社との価格競争をしなくてすむようになります。

内部に対しては、組織全体の運営する土台の考え方が定まり、従業員など
構成メンバーには「そこに所属する上で果たすべき役目」
自然と問われていきます。

単なる雇用条件などの機能ではなく、組織のあり方そのもの、つまり
ミッションに共感したメンバーだけが残っていく文化が自然と
出来上がっていくのです。

単なる雇用条件だけに左右されないメンバーが舵をとる組織は、進む先が
ぶれにくくなります。困難にあっても、ミッションに基づいて、各自が考え
自発的に行動できる組織ができやすくなります。

これがミッションを定める意味であり、見込まれる効果です。

2 「ビジョン」とは何か?

2.1 ビジョンの定義

次に、ビジョンとは何か?を考えてみましょう。

ビジョンは英語でVision。先見の明や未来像を意味する単語です。

企業や学校、団体におけるビジョンでは
「あなたの組織の未来はどのようにしていきますか?」
という問いに対する答えとなります。

ミッションは過去から現在の棚卸しであったことに対して
ビジョンは、ミッションをふまえた上で描く青写真そのものです。
企業であれば、将来の経営戦略が問われる部分です。

ビジョンは、将来どうありたいか?の答えであり、企業なら経営戦略が問われる。

単なる未来図だと「計画目標」でしかないのですが、
ミッションを軸にビジョンを描く場合は、その組織や事業者の一生をかけて
叶えていくための未来図
だとお考え下さい。

残念ながら日本企業の多くのビジョンは、単なる計画目標なことが多いです。
もちろん自戒をこめて、私自身のビジョンもブラッシュアップが常に
必要ですが。

2.2 ビジョンを定め、浸透させる意味

ビジョンを定めて発信し、内外に浸透したらどんな効果があるでしょうか?

外部に対しては、お客様やパートナーに対し「どんな未来を描きたいのか」
明示されます。
ビジョンが明確であれば、あなたの組織に対する期待は高まるでしょう。
融資や助成金などを受けやすくなるメリットも考えられます。

内部に対しては、組織の向かう未来をメンバー全員が共有できれば、
従業員などの構成メンバーには「望む未来を実現するための行動をとる力」
身に着いていくことになります。

なんだか、ミッションとビジョンが似たことを言っている?

そう思われたとしたら、「その通りです」とお答え致します。
ミッションはビジョンの土台です。
ミッションありきで未来を描くのですから、ミッションとビジョンが
かけ離れていたら「あれ、おかしいな?」と思って下さい。

3 「バリュー」とは何か?

3.1 バリューの定義

そろそろ混乱してこられたでしょうか?
さらに3つ目の「バリュー」について、定義してみましょう。

企業や学校、団体におけるバリューは、価値観と捉えましょう。
「あなたの組織が大事にしている価値とは何ですか?」
という問いに対する答えとなります 。

企業であれば、利益はもちろん大事です。
でも利益を生み出すのはお客様であり、商品・サービスがお客様に価値を
提供できているからこそ、お金になるわけですね。

企業であれば、「どんな価値を提供して、お金を得たいのですか?」という
問いとも深く関連してきます。

レストランだとしたら、すぐに食事を提供してお手間をかけないサービスを
価値とするファーストフードと、ゆったりした時間と接客を楽しむフレンチでは
「提供される価値」が違います。

前者のバリューが例えば「お客様の時間や費用コストを削減する」こととして
後者のバリューは「最高に贅沢な時間をご提供する」ことかもしれません。

なんとなく、イメージができてきたでしょうか?

バリューは価値観であり、同じ目的を達成するにもどの手段をとるかを決める軸となる。

3.2 バリューを定め、浸透させる意味

バリューを定めて発信し、内外に浸透したらどんな効果があるでしょうか?

外部に対しては、お客様やパートナーに対し「大事にしている価値感」
明示されます。
バリューが明確であれば、実際に商品サービスを購入したとき、あるいは
組んでお仕事をするときにもイメージのギャップが生まれにくくなります。
価値感が同じお客様やパートナーと一緒に仕事ができると、生産性や効率
そして何より仕事のしやすさが向上します。

内部に対しては、組織の価値感がメンバー全員に共通していれば、
共通のマインドセットを持って経営に関わっていくことができます。
従業員などの構成メンバー間のコミュニケーションの齟齬が生まれにくく
なりますし、お客様へのサービスも高いレベルで質を保てます。

バリューもなんだか、他の2つと似ているような…
なんだかややこしくなってきた。

この3つの考え方は互いに関わり合っているので、混乱しやすいですね。
あらためて整理してみましょう。

4 ミッション・ビジョン・バリューの関係とは?

4.1 時間軸で考えるミッション・ビジョン・バリュー

まず、ミッション(使命)とバリュー(価値感)は、過去から現在までの
棚卸しの結果であると言えます。
それに対して、ビジョン(未来像)は未来の青写真ですから、まだ確定しない
計画です。

ここで、地図を書くイメージを持って頂ければと思います。

  • ミッション…現在地、今の姿勢
  • ビジョン…目標地点、目指すゴール
  • バリュー…目的地までのルート選びの基準

経営には戦略が欠かせませんが、戦略を立てるとはまさしく
「地図を描くこと」
です。
つまり、ミッション・ビジョン・バリューの言語化は組織の戦略と
向き合い実践していくためのプロセス
なのです。

戦略をもって経営するために、ミッション・ビジョン・バリューを決めていくと道が定まる。

ミッション・ビジョン・バリューを決めるのが重要なのは
分かったけど…どこから手をつけていけばいいの?

いきなり全部を決めていくのは大変ですよね。
では、ミッション・ビジョン・バリューを決める優先順位はどうなのでしょう?

4.2 ミッション・ビジョン・バリューはどこから決めるべきか?

もちろん組織ごとのやり方があり、これまでに経験してこられた経営の
仕方次第で柔軟に考えていくべきでしょう。

しかし、基本としては、「ミッション」からの策定をご提案いたします。

なぜミッションからか?
ミッションは現在地であり、3つの考え方の中でも土台に位置する部分です。
そして策定するためには、経営者の方や組織のトップの方の過去から現在を
ひもといていくことになります。

ミッションを決めている過程で、自ずと「バリュー」となる価値感が
見えてきますし、ミッションを定めてからの方がビジョンが描きやすいです。

トップの方の棚卸しができたら、バリューやビジョンは他のメンバーの知恵を
借りながら、全員で納得のいくミッション・ビジョン・バリューを決めていくと
一番望ましいでしょう。

組織全体で決めたミッション・ビジョン・バリューは大きな力を持つ。

もちろんビジネスの段階は変わっていきますし、時代も変化してきます。
地図は修正していきながら、経営していくことになりますから、節目節目で
ミッション・ビジョン・バリューについて見直していくことになりますね。

5 まとめ

ようやくミッション・ビジョン・バリューについて
分かってきた気がする!

では、ここまでのまとめをいたしましょう。

  • ミッションは「あなたはなぜその組織で働くのですか?」を
    使命を問うもので、過去から現在の棚卸しで見えてくる
    ビジョンやバリューの土台。
  • ビジョンは「あなたの組織の未来はどのようにしていきますか?」の
    問いであり、経営戦略と密接に関わる未来の青地図
  • バリューは「あなたの組織が大事にしている価値感は何ですか?」の
    問いであり、価値をどう提供するかというマインドセット。
  • どこから策定してもいいが、「ミッション」から策定するのがオススメ。

本サイト「ミッション大全」では、「ミッション」を中心に事例を解説しますが
ビジョンやバリューは切っても切り離せないため、合わせて語っていくことに
なります。

今後の記事もお楽しみに。

ご感想その他ございましたら、随時お答えしていきます。
お読み頂き、ありがとうございました!

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